姿勢のはなし ② いい姿勢と悪い姿勢
お疲れ様です。進藤です。
10月13日からいきいき健康講座がスタートします。
それにあたって仕事の空き時間にお話しする原稿を制作しています。「1回目は姿勢がよくなるストレッチ」です。
姿勢がよくなるストレッチとありますが、では悪いとはどのような状態なのか。悪いとどうなるのか。自分の考えをまとめながら書いておりますのでご紹介させていただきます。
まずは自分の安静時の姿勢がどんな状態なのかチェックしてみましょう。
骨盤の傾きをチェックする方法はこちらに以前記載してあるので読んでみてください。
首の姿勢をかんたんにチェックするには、肩の丸みの頂点と耳たぶを結んだ線をみます。
この線の角度が地面に対して90度かどうか、ということを見てみてください。
まっすぐ垂直なほどいい姿勢ということです。
私の経験でお話しさせていただければ、姿勢が悪いと「なにもしてないのに体が痛い」という状態になりやすいと思っています。
なぜなら姿勢が悪いと運動をしたり、体を大きく動かしたわけではないのに筋肉や関節、体の様々な部分に絶えず負担がかかるからです。
当院に初めていらした方には問診票を書いてもらった後にどこが痛くて、いつから、何がきっかけで痛くなったかなどを質問しますが、その時に別に何かしたわけではないけれど気がついたら痛くなっていた、という方がいます。
そういった方の場合は「慢性的で強い姿勢不良」を抱えていないかということをより疑います。(ケガを繰り返す方や同じところを何度も痛める方も姿勢不良に原因があることが多いですがまた次の機会にお話しします。)
たとえば昔からずっと猫背で勉強、デスクワークを行っている方がいます。その結果、肩こりや腰痛もそうですが胸の痛みを訴えることがあります。ぶつけたり捻った記憶のない胸の痛みに「特別何かしたわけではないのですが、デスクワークで疲れたのかな」と患者さんからお話しされます。
しかし実際はなにもしていないわけではなく、仕事や趣味・家事など毎日の生活習慣の中でわるい姿勢が当たり前になっていることで自覚のないままに体を痛める根本的な原因ができていることがあります。
猫背の場合、背中や肩が前屈みで引き伸ばされて肩が凝るというイメージの方が多いですが、そのとき後ろが伸ばされている分、胸やお腹の筋肉は前屈みになって縮んでいます。長時間背中が丸くなっているのと同じ時間、前にある胸やお腹の筋肉も同じ姿勢のままで固まっているのです。そうして習慣的に緊張した胸の筋肉が血行不良やちょっとした動きで痛みがでてくることがあります。
実際はこういった姿勢の問題は背中と胸だけではなく、首やうで、膝や足首など全身に関連していきます。
そういった体のわるい姿勢を改善する方法は自分でできることから人の手を借りることまでとてもたくさんの手段がありますが、まずは自分の姿勢がどんな状態かを知ることが大切だと思います。
ぜひ家族や職場の方とお互いの姿勢をみてみてください。
前に書いた首や肩、みぞおちのストレッチも載っていますのでこちらも一緒にどうぞ(^^)/
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